愛知時計電機 【7723・プライム市場】

ガス・水道メーターで国内シェア3割の大手メーカー
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愛知時計電機(7723)は、水道・ガス関連機器をはじめとする流体計測機器・システムの製造販売を手掛ける老舗メーカー。設立から120年以上「計測」をコア技術に事業を展開。ガス・水道メーターは国内トップシェアを維持し続けている。同社は今期「新中期経営計画2020」の最終年度を迎える。その進捗と来期以降の展開について話を聞いた。
愛知時計電機-星加 俊之

星加 俊之(ほしか としゆき)

社長

1955年11月25日生、愛媛県出身。名古屋大学工学部卒。78年4月 愛知時計電機入社。2008年6月 執行役員大阪支店長、11年4月 営業統括本部公共SS営業本部長、14年6月 上席執行役員生産統括本部副統括本部長兼ガス機器製造部長、15年6月 取締役上席執行役員生産本部長兼ガス機器製造部長、16年6月取締役常務執行役員生産本部長、17年6月代表取締役社長社長執行役員(現任)。

ガス・水道メーターで
国内シェア3割

同社の事業分野は、「ガス関連機器」「水道関連機器」「民需センサー・システム」「計装」の4つ。なかでもガス・水道メーターは、LPガスで30%、都市ガス・水道で30〜40%と国内トップシェアを維持している。

「社会インフラに関わるメーターは、ガスは10年、水道は8年毎に必ず交換をしなければなりませんので、一定の国内市場規模を確保できております。私共のメーターは料金の取引に関わる法定計量器ですので信頼性が求められます。そうした社会の要請に応えられるように[計測]というキーワードの技術を磨くことを継続しております」(星加俊之社長)

今期(2021年3月期)の連結業績は、売上高450.4億円(前期比6.4%減)、経常利益27.5億円(同14.5%減)の予想となっている。減収減益の要因は大きく2つある。1つ目は、LPガスメーターの需要サイクル。LPガスメーターは10年周期で需要の大きな波があり、昨年度まではその波がピークだったが、今年度から何年間かは下降期に転じる。それが業績にも大きく影響をするため計画当初から下がる見込みをしていた。

もう1つの要因は海外事業。「海外展開は、米中貿易摩擦や新型コロナの影響があり活動が鈍っています。国内市場のメーター関連製品においてはコロナの影響はありませんが、民需センサー・システム分野で軽微な影響を受けており、それらを鑑みるとマイナスになる見込みです」(同氏)

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