Welby 【4438・グロース市場】

アプリを使い患者のデータを医療機関と共有する
PHRプラットフォームサービスを展開

スマートフォンのアプリを使って個人の健康状態や医療情報を記録し、医療機関と共有するPHR(パーソナルヘルスレコード)のプラットフォームサービスを開発運営するのがWelby(4438)だ。現在、疾患別に30種類以上のアプリを開発運営しており、ダウンロード数は83万人超(2020年12月末現在)と順調に増えている。今後は新薬開発でのデータ活用なども視野に入れ、日本における総合的な医療ITプラットフォームを目指す。
Welby-比木 武

比木 武(ひき たける)

代表取締役

1973年8月19日生まれ。96年4月住友商事入社。2007年楽天入社。09年メドピア入社、取締役COOに就任。11年Welbyを設立し代表取締役に就任(現任)。

患者と医師が情報共有できる
「治療アプリ」を提供

PHRとは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報のこと。健康管理アプリは多数存在するが、同社のアプリは治療領域に特化したPHRであり、患者と医師がつながって情報を共有できる「治療アプリ」であることを強みとする。

利用方法は、始めに医師や医療従事者からの紹介、またはアプリストアを通じて患者が自己判断でスマートフォンにアプリをダウンロードし、患者自身が血圧や体重、食事、運動などの健康・医療情報を入力する。入力された情報はグラフ化され、医療機関はパソコン等で確認した情報を患者の治療や療養指導などに役立てることができる。

「当社のPHRでは、例えば高血圧症の患者さんが血圧を自宅にある血圧計で測定するとデータがアプリに取り込まれます。オムロンさんやテルモさんといった主要な医療機器メーカーの測定機器と互換性があり、主な測定機器はすべて当社のアプリとつなげることができます。入力データはクラウドサーバーに送信されるので、主治医の先生は遠隔でリアルタイムでデータを確認することができます。コロナで規制緩和されたオンライン診療にも対応していて、在宅の患者さんの診療やモニタリングに活用されています」(比木武代表取締役)

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