ガス・水道メーター国内トップシェア 愛知時計電機 【7723・プライム市場】

「はかる」技術とIoT技術の融合を推進
スマートメーターによるデータ配信が拡大

愛知時計電機は、水道・ガスメーター、流量センサーなどの流体計測機器・システムメーカー。「はかる」技術に強みを持ち、近年はIoT技術の融合を推進している。IoTの普及により、国内ではLPガスを中心に、メーターに通信機能を搭載し収集したデータをクラウド上で共有する「スマート化」が進んでいる。同社では利益率の高いIoT化製品や、検針データの配信サービスが好調だ。また民需製品ではコロナ禍以降続いた部品調達難が解消し、増益に貢献。2024年3月期も過去最高業績更新を見込む。
愛知時計電機-國島 賢治

國島 賢治(くにしま けんじ)

社長

1963年9月生まれ、愛知県出身。86年成蹊大学経済学部卒業後、愛知時計電機に入社。広報秘書室長、管理統括本部総務人事本部長、営業統括本部東京支店長、岡崎工場長、生産本部長などを経て、2022年に代表取締役社長に就任(現任)。

水道・ガスメーター国内首位
データ活用で事業領域拡大

同社の事業は、売上高の47・4%を占める「ガス関連機器」、同34・1%の「水道関連機器」、同5・3%の「民需センサー・システム」、同13・1%の「計装」の4事業で構成される。基盤であるガス・水道メーターは長年国内トップシェアを維持しており、シェアはガス・水道ともに約30%だ。ガスは10年、水道は8年でのメーター交換もしくは修理が国で義務付けられており、数年毎に必ず需要が発生するビジネスモデルである。また強みである「はかる」技術を応用し、民需では工場や産業用・医療用装置メーカーに超音波流量計や流量センサー・システムを設計・製造。計装では、官公庁に対し上下水道施設や農業用水施設で扱う電磁流量計や水位計の製造、監視・制御システムの設計・施工・保守を行なっている。

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