影の実力者! 高利益体質企業12選

影の実力者! 高利益体質企業12選

営業利益率20%台の高収益体質が魅力
カギはニッチトップ・ブルーオーシャン

限界利益率は50%
成長期待のアジア拡販

オートバイ用を中心としたヘルメット専業メーカーであるSHOEI(7839・P・東京都台東区)の営業利益率は29・2%と、30%近くに及ぶ。同社は、世界のプレミアムヘルメット市場のシェア60%近くを占めている。

2023年9月期売上高は前期比16・1%増の336億1600万円、営業利益は同17・2%増の98億2500万円で着地した。欧米を中心とした海外での売上は約8割だ。海外体制も充実しており、主力市場であるドイツ、フランス、イタリアには100%子会社を置き、直販体制を徹底している。また、海外代理店による保守・修理サービスも行うなど、顧客満足度の追及にも余念がない。海外売上高推移は年々増加しており、23年9月期は全体売上の約8割にあたる272億円を計上した。

同社の取扱うヘルメットは安全性の高い商品であり、定期的な交換需要が見込める。また、大きな設備投資を必要としない投資の安定性、限界利益率約50%という売上増加額の約半分を利益に寄与している利益成長の安定性なども、高収益性を生んでいる要因だ。

24年9月期は売上高が前期比4・5%増の351億2000万円、営業利益は同2・0%減の96億3000万円の増収減益を計画。海外市場での景況感が悪化したことが影響し、販売数の減少を見込むも、新製品の投入や前年度からの地道な値上げ効果により、減益幅は最小に留める方針だ。今後は若年層を中心にバイクブームの拡大が期待されるアジア、中国を中心とした販売を強化していく。

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