「亀田の柿の種」など
約300商品を展開
亀田製菓の2022年度(23年3月期)の決算は、売上高949億9200万円(前期比11・5%増)、営業利益35億6400万円(同26・2%減)。売上高は堅調に推移したが、営業利益は、主力の国内米菓事業が原材料高や燃料高の影響により減益となったことや海外事業の減益影響により、連結でも減益となった。
同社の事業は国内米菓事業、海外事業、食品事業の3本柱で構成する。
主力の国内米菓事業は売上比率で約7割、利益で約9割を占める同社の屋台骨だ。22年度の売上高は677億円。人気ブランドの「亀田の柿の種」「ハッピーターン」を始め約300の商品アイテムを展開する。
第2の柱の海外事業は売上比率で約15%にあたる売上高138億円。米国、中国、ベトナム、インドなどに拠点を持ち、米菓を始めとするお米をベースにした食文化の海外展開を目指している。
第3の柱の食品事業は売上比率で約7%にあたる売上高71億円。長期保存食や米粉パン、植物性乳酸菌、大豆ミートを始めとするプラントベースフードなど米菓以外の食品事業領域へ業容の拡大を図っている。
新中計では26年度において売上高1150億円、営業利益75億円を計画する。
「私どものコア・コンピタンス(核となる能力)はお米の加工技術力と調味技術力です。健康価値の高いお米を軸に当社の技術力を世界に知っていただき、新しい価値を加えながら喜びと潤いを届けようと注力しています。ただ減益となって課題が見えてきたので、その改善に向けた構造改革に着手しています」(髙木政紀社長)
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