主力売上8割が大手15社から
直請け比率の高さに強み
デジタル・インフォメーション・テクノロジーは、独立系のシステムインテグレーター(SIer)だ。企業向けシステム開発・運用・保守メンテナンスを行っている。事業セグメントの売上構成比は、ソフトウエア開発事業が90%。自社商品販売事業が5%、カシオの中小企業向け販売支援システム“楽一”の販売を主とするシステム販売事業が5%となっている。
主力のソフトウエア開発事業は、売上高の6割を占めるビジネスソリューション事業と、3割を占めるエンベデッドソリューション事業に分けられる。前者は一般企業の業務システム開発・運用を行う。後者は主に車載用の組込ソフトウエアの開発・検証を担う。
同社の顧客は約2800社。中でもメガバンク、有名自動車メーカー、航空会社など、IT予算が潤沢な企業グループを長年のクライアントに持つ。ソフトウエア開発売上高の実に約7割が、この企業グループで占められている。
加えて、同社はプライム案件と呼ばれる直接受注が約8割。一般的にシステム開発会社は2次請け、3次請けの案件も多く、優良企業でも営業利益率は平均7%と言われる。同社の営業利益率は前々期から10%を超え、2022年6月期は12・4%だ。ビッグクライアントをはじめとするエンドユーザーからの直接受注が、高い営業利益率を実現している。
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