国内・海外で金型多数保有
ニーズの拡大捉え業界3位に位置
創業72年の同社は、国内でプラスチック製造が始まった1950年代からプラスチック製品の販売を始め、80年代からはメーカーへ転換した。納品先の業種は、売上の6割を占める化粧品・トイレタリーを中心に、日用・雑貨、食品、化学・医薬分野などだ。
プラスチック製化粧品容器には、オーダーメイドで金型から開発するビスポークと、既存の金型を活用するスタンダードボトルとがある。国内の市場規模は約2000億円で、そのうちの75%が前者、25%を後者が占めている。業界1・2位の企業(いずれも未上場)はビスポークを主力に手掛ける一方、3位の竹本容器はスタンダードボトルを主力に手掛けており、全体の5%のシェアを獲得している。
国内市場は08年から18年までに36・6%の伸び率で成長し、その中でもスタンダードボトル市場は56・9%の伸び率で拡大した。背景には化粧品会社の新規参入の増加がある。中国向け製品拡大や、オンライン販売に特化したプレーヤーも増え、「早く製品化したい」「金型を作らず手軽に作りたい」というニーズが拡大している。
「金型は通常、一台作るのに3~4カ月、費用は数百万円~数千万円掛かります。当社では国内で2400、海外で1300型を保有しており、お客様は金型に投資せずに容器を作ることができます。多数の金型の活用により、小ロットでスピーディーに顧客の要望に応えられることが強みです」(竹本笑子社長)
有料会員限定
続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。