23年3月期は売上高8期連続、
利益は5期連続で過去最高更新
スーパーにある肉や魚のトレイや弁当容器、おにぎりやサンドイッチのパック、シールラベルやお菓子の紙箱。これら「食品包装資材」は通常、スーパーでは1店につき500~600種類も使用する。しかし小型化が進むスーパーのバックヤードに、これだけの種類の資材をケース単位でストックするスペースはない。そこでスーパーや食品工場は、商社を介して必要な時に必要量の資材を調達するのが業界のスタンダードとなっている。
同社は、業界トップの食品包装資材専門商社だ。包装資材をメーカーからケース単位で仕入れ、倉庫で小分け・ピッキングして顧客に配送している。競合は地場に根付いた中小企業がほとんどで、国内に約2000社が存在する。そのうち広域展開しているのは1%に当たる20社前後。同社は東北を中心に全国52カ所に展開している。
「食品包装資材マーケットは毎年2~3%の伸長を続ける成長市場です。背景には世帯数の増加や、女性の社会進出による中食(※)やデリバリー・テイクアウトの増加があります。市場規模は1兆6000億~2兆円で、当社のシェアは5%ほど。規模のメリットを活かして営業していくことで、更なる開拓の余地は十分にあります」(赫裕規社長)
23年3月期の連結業績は、売上高は前期比7・7%増の988億5000万円。8期連続で過去最高を更新した。営業利益は同8・4%増の40億800万円で、5期連続で過去最高益を更新。今期も増収増益の見込みだ。セグメントは単一だが、売上は食品容器40%、フィルム・ラミネート20%、紙製品・ラベル13%、機械・設備資材・消耗材18%、段ボール製品5%、その他2%で構成される。主要顧客は売上の4割を占める食品スーパーマーケット、2割が食品加工業、その他が農・水産加工業や小売業など多種多様なローカル企業だ。
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