約7000種類の品揃え
中間流通なしの直輸入・直販
「やまや」は「酒類を中心とした嗜好品の専門店」として世界40カ国からワインやパスタといった食材約7000種類を品揃える。全国29都府県に351店舗(2023年3月末時点)を展開し、酒類小売業界で1位の売上高を誇る。
この「酒販事業」の特徴は直輸入・直販の「ワールドリカーシステム」だ。国内の中間流通を通さずに、直接、海外メーカーから商品を大量に仕入れる。あわせて国内の酒類も取り扱う。
商品の保管と流通も効率化している。海外から到着した商品は大型トレーラーで陸送し、オートメーション化した自社の物流センターの倉庫に保管。その後、各店舗・取引先からの受注データにより、自動的に商品がピッキングされ、ただちに出荷・配送される。
「外食事業」として居酒屋も展開している。海鮮居酒屋『はなの舞』などの「チムニー」と「つぼ八」を子会社として抱える。
直近の2023年3月期連結決算は、売上高が1527億6400万円(前期比6・5%増)、営業利益は28億3700万円(同341・1%増)だった。同期の売上高の約85%を「酒販事業」が占める。
「コロナ禍を経て質の高い酒が飲まれるようになり、客単価が上がりました。若い人の酒離れもトーンが変わっています。ボードゲームで遊びながら飲むなど、酒が身近になっているようです」(佐藤浩也社長)
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