書店一般向け4割
図書館公共向け5割
同社は、丸善と図書館流通センターが経営統合し、共同持株会社として2010年に設立された。現在は大日本印刷を親会社に持ち、丸善ジュンク堂書店、図書館流通センター、丸善雄松堂、丸善出版など、20社以上の連結子会社で構成されている。
23年1月期の売上高は1627億9900万円、営業利益31億2900万円。セグメントは「店舗・ネット販売」「文教市場販売」「図書館サポート」「出版」「その他」の5つ。そのうち売上の約40%を占めるのが「店舗・ネット販売事業」で、丸善、ジュンク堂書店などを全国に108店舗(23年1月期末時点)展開する。
次に売上の約30%を占めるのが「文教市場販売事業」。公共図書館や大学図書館向けに、書籍や書誌データの販売、教育・研究施設などの設計・施工、大学経営コンサルティングなどのソリューションを提供する。そして売上の約20%を占める「図書館サポート事業」。図書館業務受託や、地方自治体における指定管理者制度やPFIによる図書館運営業務および人材派遣を行う。現在の受託館数は1786館(23年1月末時点で公共580館、大学235館、学校他971施設)と、図書館業務受託において国内トップシェアを誇る。
この3事業を柱に、売上構成は書店販売の「一般」と公共・学校図書館事業の「公共」に大別できる。前者が約4割、後者が約5割。堅調な公共向け事業を稼ぎ頭にし、そこで得た利益を新事業や書店の経営改革への原資にしているのが現状だ。
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