圧入技術〟を提案
付加価値高い案件増加
同社のビジネスモデルは特徴的だ。杭打ち工事に関わる建設機械を単に生産・販売するのではなく、自然災害に耐えるインフラへの更新など社会課題を解決する構造物や工法を、発注者である国などの公共事業主、デベロッパーなどに提案。独自の圧入技術(※)だからこそ課題を解決できる付加価値の高い工事案件を増やし、実際に施工する建設会社へ機械やノウハウを販売している。具体的には、堤防や護岸、岸壁の補強・新設、道路拡幅や地すべり抑止杭等、国土強靭化関係を中心に採用が広がっている。
「ユーザーである建設会社さんへの機械販売は単価も大きいのですが、当社は技術を売る会社。発注者への技術提案が採択まで進み、発注される案件数を増やしていくことが重要です」(森部慎之助社長)
展開するセグメントは二つ。製品販売や保守を中心とした建設機械事業と新しい機械・工法の実績を作る開発案件を含め、発注者への技術提案によって発注された工事を行う圧入工事事業で構成される。売上の割合としては、建設機械事業が全体の7割、圧入工事事業が3割ほどとなっている。
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