海外市場を切り開く ゼネラルパッカー 【6267・スタンダード市場】

高品質包装機械の開発で
グローバルメーカーと強固な関係築く

ゼネラルパッカーは、食品・化学品・医療用品などの流通に不可欠な包装機械のメーカーだ。同社は、創業当初から高品質な包装機械を提供することに注力し、国内市場での信頼を築いてきた。近年はペットフードのグローバルメーカーと強固な取引基盤を築き、北米を中心に中国・ASEAN・欧州での取引数を伸ばしている。

 

海外売上比率約29%
北米・欧州など14ヵ国で展開

同社の2024年7月期の売上高は98億5300万円。そのうち海外比率は約29%を占める。海外の高級ペットフードメーカーからの依頼でヨーロッパや北米・南米へ輸出実績のほか、北米・中国・ASEANなど14カ国に機械を納入している。新規だけでなく、過去に販売した機器の更新も始まり、安定的な売上基盤として期待されている。

同社は1961年創業。当初から高品質な包装機械を提供することに注力し、国内市場での信頼を築いてきた。

同社の得意とするのは給袋式自動包装機のドライ分野。例えば小麦粉、ふりかけ、かつお節、米など、詰める時に舞ってしまったり、形がふぞろいだったりする「袋に詰めることが難しいモノ」だ。中でも鰹節の使い切りサイズのミニパック包装は、大きなイノベーションを起こした。

1970年代に入り、同社は国際市場への進出を目指し、海外展示会への出展や現地パートナーとの提携を進めた。
海外展示会は、ドイツのインターパックや米国のパックエキスポなど、主要な国際展示会に積極的に参加、自社製品の展示と宣伝を行った。また、各国に現地代理店を設け、現地の販売・サポート体制を整備、現地の顧客に対して迅速で丁寧な対応を可能にした。同時に、現地での技術サポートとアフターサービスを充実化。技術者の派遣や現地トレーニングの実施などを行うことで、海外市場での高い評価を得た。


プレミアムペットフード向け機械

ASEAN諸国にも進出
2026年7月期までに40%以上に

1980年代から1990年代にかけて、同社は現地市場のニーズに迅速に対応するため、アメリカに現地法人を設立。製造拠点を拡充し、現地市場のニーズに迅速に対応する体制を整えた。中国や東南アジア諸国にも積極的に進出した。
近年同社は、ペットフード分野で世界有数の企業を顧客に持ち、市場拡大に伴う新規納入が続いている。加えて、過去に販売した機器の更新も始まり、安定的な売上基盤として期待されている。

同社はまた、グローバルなブランド力の向上に注力。持続可能な包装ソリューションの開発や、IoT技術を活用したスマートパッケージングシステムの提供など、先進的な技術を取り入れた製品を展開している。
同社の海外拠点は現在、中国とアメリカのみで、それ以外は代理店制を敷いているが、中国・アメリカ以外の地域にも新たな拠点を検討している。同社では2026年7月期までに海外売上高を40%以上に伸ばしていく計画だ。


 

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