モビリティ・ものづくり領域に強みを発揮 萩原電気ホールディングス 【7467・プライム市場】

自動車産業向け半導体商社として培った知見と技術力で
未来の車づくり・製造現場づくりに貢献

萩原電気ホールディングスは、自動車関連企業を主要顧客に持つ、半導体・電子部品商社だ。商社でありながら多くの技術者を擁し、付加価値の高い提案を技術面で支える〝技術系商社〟となっている。2024年3月期の売上高は、2,251億円と3期連続で過去最高を更新。今期スタートした中期経営計画では、最終年度の2027年3月期に売上高3,000億円、営業利益110億円を目指している。

約60年前に自動車分野進出
社員約3分の1が技術者

同社は1948年に萩原電気工業社として創業し、家電などの修理から事業をスタート。その後、公共設備設置、電子部品販売と業域を拡大し、1960年頃から主力となる自動車分野へ進出した。以後60年以上の長期にわたり培ってきた自動車業界との信頼関係を活かして、車に関する最新情報や業界動向、最先端技術などを蓄積し、それらをベースに事業を拡大してきた。
同社は自動車産業以外にも、本拠のある中部圏を中心とした製造現場においても豊富な実績を持っている。

現在の同社グループは、主に自動車関連顧客向けに電子デバイスの販売や技術サポートを行う「デバイス事業」と、主に製造業顧客向けにITソリューションや計測システム、産業用コンピュータなどの提供を行う「ソリューション事業」の2つを柱とし、日本を含む世界9か国で事業展開している。各事業では社員の約3分の1を占める技術者が、高い専門知識を活かして技術面でトータル的にサポートしている。

「デバイス事業」では、単に製品を販売するだけでなく、顧客の製品設計や開発プロセスにおいて技術的なサポートを提供。顧客のニーズを実現する製品の最適な選択と組み合わせを、技術的な知見を持って提案している。

一方、「ソリューション事業」は、主に製造現場において、様々なデータを活用したデジタルソリューションの提供から、自社工場で産業用コンピュータの開発・製造・販売も行うなど、企業の課題解決を支援するため多岐にわたるサービスを展開。多彩なメーカーとのパートナーシップを活かした商社機能と、自社のメーカー機能を合わせて顧客にとって最適なソリューションを提供し、ビジネスプロセスの最適化、効率化実現をサポートする。


 

グループ力を活かし
あらゆる場面で顧客を支援

同社の強みは、ライフサイクルが長く安定的な収益が確保できる自動車産業に深く関わっており、電動化や自動運転技術などに関連する、車の高機能化を支える半導体を得意としている点だ。自動車産業の厳しい品質基準をクリアし先進的な車づくりに寄与していく中で、最先端の知識と技術を磨き続けてきた。これらの知識と技術力、さらにはグループ力を活かして、企画から量産まで製品製造過程のあらゆる場面で顧客を支援する。

同社は、高度化、複雑化する顧客のニーズに応えるために、顧客の困りごとを解決する技術力をグループ全体の横断的な基盤としてさらに強化していくことで、顧客や社会に新たな価値を提供し続けて貢献していく。


 

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