「宅食ライフ」21年FC開始
3ブランドを主軸に展開
同社は、主に後期高齢者の個人宅に食事を届ける配食サービスを「まごころ弁当」「配食のふれあい」「宅食ライフ」の3ブランドでフランチャイズ展開している。2022年7月期の売上高は前期比11・6%増の112億1500万円。事業セグメントは「FC加盟店」「高齢者施設等」「直販・その他」の3つ。主力のFC事業は前期比11・1%増の80億8000万円、高齢者施設等は6・5%増の13億700万円、直販・その他が18・1%増の18億2700万円となった。
同社のビジネスモデルは、本部工場で調理した食材をFC加盟店が弁当箱に盛り付け配送する。売上高構成は食材卸売が主体で、FC加盟店の売上高(食数)の伸びに比例して同社の食材販売売上高も増加する継続収益システムとなっている。
22年7月末現在の加盟店数は「まごころ弁当」が558、「配食のふれ愛」が365、21年開始の「宅食ライフ」が67、合わせて対前年度比56店舗増の990店舗となった。
FC事業の強みは、他社に比べて加盟へのハードルが低く、FC店への加盟金やロイヤリティはゼロ、月々の会費は3万円。大型の厨房設備が不要で低コストで開業でき、調理済み食材を盛りつけ配送するだけの簡単なオペレーションであるため、一人で事業をスタートできるのも特徴だ。
2009年にFC第一号店を開業以来、店舗数が短期間で大幅に増加した背景には、同社がメインターゲットとする75歳以上の後期高齢者人口の急増がある。2025年には団塊の世代が後期高齢者となり2180万人にまで拡大すると予想され、以降も増加が見込まれ市場も拡大の一途を辿ると見られる。
「高齢者が食べやすい大きさや柔らかさ、味付け、栄養バランスを考慮した1000品目を用意し、450円からという低価格で販売しています。当社の主顧客となる75 歳以上の後期高齢者は毎月の調理が難しい人で、実は取りたくて取る人は少ない。このため、当社としても食の楽しみを提供していけるよう努力しています」(清水貴久社長)
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