キャピタル・アセット・プランニング 【3965・スタンダード市場】
「貯蓄から投資」の流れを追い風に
ゴールベースプランニング拡大
- 株主手帳2023年5月号掲載
同社は1990年設立。フィンテック企業(ファイナンシャルとテクノロジーを掛け合わせた先進テクノロジーを提供する企業)の先駆者だ。金融に特化した独立系システムインテグレーターとして、生命保険会社・銀行・証券・FP・IFA・会計事務所などにシステムを提供している。コロナ禍に新商品投入を控えていた生保各社だが、今期は3年ぶりに新商品を発売。それに伴い同社への発注も増加し、23年9月期第1四半期の売上高は過去最高となった。「貯蓄から投資」の流れを受け、国内では資産形成商品やゴールベースプランニング(個人のライフイベント・目標から逆算して資産運用する方法)がトレンド化。同領域関連のニーズが拡大している。
北山 雅一(きたやま まさいち)
代表取締役社長就任
1957年生まれ、大阪府出身。慶應義塾大学卒。79年、監査法人中央会計事務所入所。85年、陽光監査法人(現・EY新日本有限責任監査法人)入所。90年、キャピタル・アセット・プランニング設立、代表取締役社長就任(現任)。公認会計士、税理士資格保有。日本証券アナリスト協会検定会員。同協会ではプライベートバンカー(PB)向けセミナーでの講演、シニアPB試験の試験委員、PB向け書籍の執筆などを行なっている。
会計・税理士を社内に配置
金融専門知識が開発の強み
キャピタル・アセット・プランニングは、金融・会計の専門知識とテクノロジーを融合させ、国内で約半数の生命保険会社をはじめ、銀行・証券会社に、金融システムや資産管理プラットフォームシステムを提供している。
システムインテグレーターでありながら、北山社長をはじめ8名の会計士・税理士が社内に在籍するとともに、銀行・信託・アセットマネジメントの実務経験者が多い。また多数のエンジニアがFP資格を取得しており、テクノロジーの開発経験とともに年金数理や保険数理に精通している。
「金融に関する専門人材を抱えているのが、当社の強みの一つです。例えば税制は毎年変わりますが、システム化には税務会計に関わる知識や、銀行証券のポートフォリオ理論がわかっていなければなりません。取引先金融機関からは、『金融ビジネスとテクノロジーの2つの領域を1つの言葉でわかる存在は非常に稀有』と評価いただいています」(北山雅一社長)
有料会員限定
続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。