競合他社と異なるビジネスモデルで
企業向け福利厚生事業成長ドライバーに

「リソルホテルズ」ブランドでホテル20施設
ゴルフ場再生案件も堅調

リソルホールディングスは、6つの事業セグメントを展開する。売上高比率では、主力の「ホテル運営」約48%、「ゴルフ運営」約31%、「リソルの森」約14%、「福利厚生」約3・5%、そのほか「再生エネルギー」「投資再生」となる。(24年3月期) 

同社グループが運営する施設は、ホテルが「リソルホテルズ」ブランドを全国で20施設、ゴルフ場は18コース(運営提携2コース含む)、そのほか貸別荘や、ペット同伴ホテルなども展開している。ホテル事業ではビジネスはもちろん、インバウンド需要を含めた観光客向けのツーリストホテルとしてのブランディングを強化。ゴルフ事業では、コースに隣接した眺望抜群の宿泊施設「フェアウェイフロントヴィラ」を拡大している。 

ランドマーク施設である「リソルの森」は、千葉県長生郡に約100万坪の敷地を有する総合リゾート施設。都心から75分という好立地ながら、大自然の中で休暇を楽しめるとあって、リピート客のほか、新設のペットヴィラや、企業研修利用が順調に推移している。

また、同社グループが得意とするのがゴルフ場の投資再生だ。法的整理・私的整理をした赤字のゴルフ場を買収、黒字化し、状況に応じて、継続保有したまま事業での利益に貢献させるか、次のオーナーに売却する。ゴルフ場として再生できない案件に関しては、発電所などに活用される。実績の一つが、福島石川発電設備だ。買収したゴルフ場を用地変更し、太陽光発電所設備を開発した。

「ライフサポート倶楽部」に期待
中期的視点で業界の変革を促す

今後、ストック収入として安定した伸びが期待されるのが、グループ会社のリソルライフサポートが展開する「福利厚生」事業だ。企業・団体の従業員を対象に、福利厚生サービス「ライフサポート倶楽部」を提供すると共に、グループの宿泊施設へ送客を行っている。 

1999年から提供を開始した「ライフサポート倶楽部」の会員数は現在約160万人。企業福利厚生分野の業界では、4位に位置している。同市場は年率 10%で成長しており、人手不足・働き方改革を背景に今後も成長が期待できる。 

同事業は、25年3月期には11億強の売上規模を見込んでおり、上位3社のビジネスモデルとは一線を画す独自の「精算プラン」で事業拡大を目指すようだ。 

この「精算プラン」は、月額の基本料金を除いて未利用分を返金するシステムだ。この「精算プラン」に加えて、サービスを使っただけ請求する「従量プラン」を用意。 

このほか、福利厚生として会員がレジャー施設(旅館、ホテル、テーマパークなど)を利用する際、送客先のレジャー施設から受け取る送客手数料、それが売上と利益の源泉となっている。いわば旅行代理店のビジネスモデルに近い。 

「ライフサポート倶楽部」のサービスメニューは今年、大手旅行代理店や新規サプライヤーとの提携により250万プランを突破。最大手にも負けない品揃えとなった。また10月には会員向けウェブサイトの検索システムを一新させ、使い勝手を大きく向上させた。 

こうした施策を背景に今秋からテレビCMを開始、他社との違いを鮮明にし、ブランド力を認知・向上させ、会員増加を図っていく。

同社では、5年後をめどに会員数1000万人、売上規模も100億円と「ホテル」「ゴルフ」に次ぐ第3の柱に育てていきたいという。

リソルグループが運営する施設
(ホテル・ゴルフ場・貸別荘・リゾート施設)
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同社は今後も株主優待を通して同社株式への投資に対する魅力をより一層高めていくことを検討しているようだ。

 

 
 
 
 

 

 

詳細情報はこちらより リソルホールディングス(5261・P)

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