カーケア用品が売上約5割
半導体や医療分野にも進出
1954年、高価な外国製ワックスしか出回っていなかった時代に、国産の自動車用ワックスを誕生させたのがソフト99の始まりである。その後もカーシャンプー、コーティング剤、補修スプレー塗料など、カーケア用品の草分けとなる製品を開発。2000年以降はM&Aなどにより事業領域を拡大し、収益の多様化・多層化を進めた。
現在のセグメントは、売上の49・7%を占めるファインケミカル、同27・4%のポーラスマテリアル、同22・9%のサービス・不動産関連で構成される(24年3月期第2四半期累計実績)。
主力のファインケミカルでは、一般消費者向けの自動車ボディ・ガラスケア・リペア製品を中心に、新車・中古車ディーラーなどを対象とした業務用や、海外向け、メガネケアなどの家庭用、自販機の外装コーティングをはじめ交通運輸・清掃業界に向けた産業用製品を販売している。最先端のケミカル原料を使った配合テクノロジーによる、機能性薄膜造膜技術がコア技術だ。
ポーラスマテリアルでは、PVAスポンジによる液体吸水技術を基軸に、半導体・液晶・HDD製造装置の消耗部材、医療機器の部材など、産業資材分野に展開。同事業では医療分野を次の柱に育てるべく注力しており、20年には医療用品のファブレスメーカーをグループ会社化した。また自動車・家庭用・ペット用などの生活資材も販売している。
サービスではファインケミカルとのシナジーを想定した付帯事業として運営する自動車整備・板金事業、自動車教習所運営のほか、生活用品の企画販売を行う。また不動産関連では不動産賃貸、温浴施設運営、介護予防支援事業を運営している。
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