「糸くず?」実は超小型の針
創業来、微細加工技術を研鑽
マニーは1956年の創業以来、一貫して医療機器を作ってきたメーカーだ。特徴は、「手術用縫合針」や「眼科ナイフ」など、微細な加工技術を必要とする製品に絞って展開する点である。
2023年8月期業績は、売上高が前期比19・9%増の244億8800万円、営業利益は17・5%増の72億4300万円。セグメント別売上比率は、歯科用機器・材料を持つ「デンタルセグメント」が37・3%、手術用の針を製造する「アイレス針セグメント」が35・0%、手術用機器を展開する「サージカルセグメント」が27・7%となる(右下図参照)。
デンタルセグメントでは、歯の根管を治療する「リーマ・ファイル」や歯の表面を削る「ダイヤバー」などを展開。細かいニーズに応え、1500種以上を取り揃える。
アイレス針セグメントでは、木綿針のように後部に通り孔が開いた「アイド針」や、針付縫合糸の材料となる「アイレス針」などを製造する。同セグメントの製品は外科手術全般で使用されるが、心臓血管外科手術など、極めて精密な施術でも使用される。そのため、医師の要望を元に様々な針を開発生産。そのラインナップは1万種類以上に及ぶ。
サージカルセグメントでは、白内障手術などに使われる眼科ナイフや、皮膚の表面を縫合する「スキンステイプラー」などを展開する。
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