気になるあの銘柄がお買い得! 株式分割

気になるあの銘柄がお買い得! 株式分割

 

PART 1
初期投資100万円超株が大幅ダウン!
 
高嶺の花に手が届くチャンス3選

半導体装置の世界トップ
投資額200万弱→20万円に

近年では、NTTやソニーグループなど超大型株の分割が注目を浴びた。中小型株の中でも、株価が高く、手が届きにくかった銘柄が分割を行っている。ここ数年で株価が上昇していたローツェ(6323・P・広島県福山市)も、2024年8月31日を基準日として1対10の株式分割を実施。記事執筆時(8月9日)時点での最低投資金額は約186万円だったが、分割後は19万円程度に落ちる計算となる。株価は23年10月以降上昇基調が続いており、24年7月上旬には3万5300円をつけた。人気化の一因は、営業利益率25・9%と高収益な点だ。同社は半導体やFPD(フラットパネルディスプレイ)、ライフサイエンス関連などの工場で使われる搬送・自動化システムを幅広く展開する。中でも、半導体のウエハ搬送装置では世界トップシェアを堅持。半導体の製造現場では、不良品の発生要因となる発塵(ゴミ)を発生させないことが重要となる。同社装置はクリーン度で世界トップレベルを誇り、「最先端の半導体工場で採用されているのはほぼ当社の製品」(藤代祥之社長、23年4月取材当時)という。

▲ローツェの半導体搬送装置「ウエハソータ」

高品質に合わせて、短納期であることも同社の魅力。技術革新が著しい半導体業界では、スピードの速さがかなり重要視される。競合よりも早く装置を稼働させるため、同社では独自システムである「垂直統合型生産体制」を確立。研究・開発・設計・生産まで全て自社グループで一元管理することで、品質の担保とスピーディーな供給、そしてコスト低減化を実現している。売上高の9割が海外であるため為替変動を受けやすい点、そして半導体メーカーの設備投資計画に左右されやすい点、などから24年2月期は減収減益で着地した。だが想定よりも業績が堅調だったことから、株価は高騰。今期は2桁増・過去最高更新予定と絶好調だ。

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH