国内トップシェアのオールインワン化粧品展開 新日本製薬 【4931・プライム市場】

「パーフェクトワン」に続く主力事業育成に注力
第2の柱確立で約500万人の潜在顧客にアプローチも

福岡市に本社を置く新日本製薬は、化粧品、健康食品、医薬品の企画・販売を行っている。オールインワン化粧品のブランド「パーフェクトワン」で知られ、同化粧品市場で国内トップシェアを誇る。広告宣伝費をかけた集客と顧客接点を活かしたデータベースマーケティングを強みとし、増収増益を継続。中期経営計画では第2の柱の育成や海外展開に注力し、25年9月期の連結売上高500億円、連結営業利益率10%以上を目指す。
新日本製薬-後藤 孝洋

後藤 孝洋(ごとう たかひろ)

社長

1971年1月生まれ、福岡県生まれ。95年新日本リビング入社。98年部長。2001年専務取締役。02年に社名が新日本製薬となり、05年12月代表取締役社長に就任(現任)。

通信販売で成長
化粧品の売上構成比9割

同社の「パーフェクトワン」は、化粧水や乳液、美容液などの機能がすべて含まれるオールインワン化粧品の草分け的存在だ。2016年より8年連続ブランドシェア首位(※)を獲得。「オールインワン美容液ジェルシリーズ」は23年に累計販売実績8000万個を突破し、主力商品として確固たるものとしている。

同社は1992年、福岡県大野城市で生活用品の企画・販売会社「新日本リビング」として創業した。94年に健康食品の通信販売を開始し、定期的に商品を届ける定期購入モデルをいち早く全国に展開。2000年に化粧品の通信販売、06年には医薬品の通信販売も開始し、事業領域を拡大してきた。

事業は化粧品とヘルスケア(健康食品、医薬品)の2分野で構成し、化粧品が売上構成比約9割を占める。

同社の特徴は工場を持たないファブレスメーカーであること。商品の製造を外部に委託し、費用を抑えた分を広告投資にかけている。委託先の最新技術を商品開発に生かすこともできるという。

「パーフェクトワンは2~3年に一度、リニューアルをするので製品は常にバージョンアップしています。価値あるものでなければお客様は離れてしまうので、製品はより良くなっていきマーケティングも変わります。すべてを進化させていくモデルであるのが私たちの強みです」(後藤孝洋社長)

※富士経済「化粧品マーケティング要覧2017~2024」より

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