学研ホールディングス 【9470・プライム市場】

サ高住運営数で国内トップ
高齢者福祉事業が第二の柱に

学研HDといえば「学研教室」やかつての「学習と科学」など教育系のイメージが先行するが、今や教育事業と並ぶもうひとつの柱となっているのが高齢者福祉事業だ。2020年9月期の高齢者住宅・介護を含む医療福祉サービス事業の売上は、全社売上のうちの約42%を占める。学研HD取締役であり子会社の学研ココファンHD社長を務める五郎丸徹氏に、高齢者福祉事業の今後について話を聞いた。
学研ホールディングス-五郎丸 徹

五郎丸 徹(ごろうまる とおる)

取締役

1968年1月生まれ、熊本県出身。91年法政大学社会学部卒業後、学習研究社(現、学研ホールディングス)に入社。2014年、学研ココファン代表取締役社長に就任。20年、学研ココファンHD代表取締役社長及び学研HD取締役に就任(現任)。

全国472棟・1万4129室の高齢者住宅を運営

学研グループの高齢者住宅は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とグループホームが中心だ。全国30都道府県に拠点を展開し、運営棟数は472棟、居室数は1万4129室(21年6月1日現在)。内訳は、サ高住が136拠点7483室、グループホームが283拠点5399室、他に、有料老人ホームや都市型経費老人ホームなど。また、居宅介護支援事業所や訪問介護事業所、デイサービス等の在宅サービスも運営する。

学研HDの20年9月期の売上高は1435億6400万円、営業利益は50億7500万円。セグメントは、教育分野(教室・塾、出版コンテンツ、園・学校)と、医療福祉分野(高齢者住宅、認知症グループホーム、子育て支援)の2つ。医療福祉分野における高齢者福祉事業の売上は、20年9月期の実績で558億円だ。学研HD内では、学研ココファンと、18年にM&Aでグループ入りし、認知症高齢者向けグループホーム「愛の家」を全国展開するメディカル・ケア・サービス(以下、MCS)の2社が、高齢者福祉事業を担っている。

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