ウッドフレンズ 【8886・スタンダード市場】

名古屋を地盤に戸建分譲住宅を展開
国産材で地域に貢献、差別化を図る

ウッドフレンズは、名古屋に本社を置く不動産の開発・販売を手掛ける住宅ディべロッパーだ。主力事業の戸建分譲住宅では、地元東海地区の国産材を活用した住宅で、名古屋を中心に愛知県でのシェアを拡大している。近年、名古屋圏の住宅市場は他地域からの大手住宅会社の参入があり競争が激化している。同社の戦略について2019年社長に就任した林知秀社長に聞いた。
ウッドフレンズ-林 友秀

林 友秀(はやし ともひで)

社長

1980年、愛知県出身。2006年豊橋技術科学大院工学研究科修士修了、同年ウッドフレンズ入社。2015年 執行役員営業推進部長、18年上席執行役員営業戦略統括部長兼商品研究開発センター長。2019年 代表取締役社長代表執行役員マーケティング本部長(現任)。

地元の国産材を活かし
地域活性化に貢献

ウッドフレンズの2020年5月期の売上高は376億円。内訳は、戸建分譲住宅の開発・販売及び住宅建設資材の製造・販売を手がける住宅事業が334億円と売上の9割を占める。その他にゴルフ場、ホテル、公共施設の運営と施設管理を手がける余暇事業、収益型不動産の開発等を行う都市事業などの事業セグメントがある。

主力の戸建分譲住宅では、地域産の国産材を活かした木造住宅で他社と差別化を図っている。岐阜県養老郡に名古屋ドーム1個分の敷地面積の工場を構え、原木の買付から、集成材・プレカットの加工生産、販売まで自社で手掛ける製販一環型を整えている。18年には第2工場、20年に第3工場を取得し、稼働に向けて準備を進めている。

前期の戸建住宅の販売戸数は945戸。本社のある名古屋近郊をメインに愛知県に特化しシェアを拡大している。地元にこだわる理由を林社長は次のように話す。

「我々はSDGsの取り組みとして、循環型産業モデルを目指しています。住宅を作るだけでなく、林業や山を衰退しないようにするためにも、一定のボリュームで国産材を積極的に利用し、地域経済に還元してお客様に喜んでいただく。地元企業として、地域活性化の役割を果たすことも我々の方向性の一つです」(林知秀社長)

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH