SOMPOホールディングス 【8630・プライム市場】

売上高業界2位、居室数2万7000室はトップ
フルラインナップで、カスタムメイドケアを実現

国内損害保険大手のSOMPOホールディングスのグループで介護事業を担っているのがSOMPOケアだ。業界初の企業内大学を設立し教育拡充を図ったり、機械化・デジタル化による業務効率の向上などから人材確保にも成功。2015年の本格参入から5年で売上規模で業界2位、居室数トップに伸長した理由や、介護市場の成長率並みの事業拡大を狙う戦略など、小林卓人執行役員シニアマーケット事業部長に聞いた。
SOMPOホールディングス-小林 卓人

小林 卓人(こばやし たくと)

シニアマーケット事業部長

1965年11月生まれ。89年に関西学院大学法学部卒業後、安田火災海上保険(現損害保険ジャパン)入社。2017年6月SOMPOケア株式会社取締役(現職)。19年6月SOMPOホールディングス執行役シニアマーケット事業部特命部長、20年1月SOMPOホールディングス執行役員シニアマーケット事業部長(現職)就任。

全国の拠点1000カ所超
施設系8割、在宅系2割

SOMPOホールディングスグループは、国内損保事業を中心に、国内生保事業、介護・シニア事業、海外保険事業等で構成。SOMPOケアは介護・シニア事業を担っている。

2015年から参入した同社の2021年3月期の売上高は前年比2・7%増の1318億円、修正利益※1は同16・9%増の73億円。介護業界の売上高では、首位のニチイ学館に次ぐ業界2位に躍進している。

手がけるサービスは幅広く、現在、『SOMPOケア そんぽの家』『SOMPOケア ラヴィーレ』などの介護付きホーム等が281棟、『SOMPOケア そんぽの家S』などのサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)が145棟、訪問介護サービスや定期巡回サービス、通所介護(デイサービス)などの事業所は561カ所、北海道から九州まで全国の拠点は1000カ所超に上る。介護付きホームやサ高住、グループホームを合わせたシニアリビング居室2万7000室は、業界トップとなっている。

「割合ではホーム等の施設系が売り上げの8割、訪問介護やデイサービス等の在宅系が2割になります。ただ業界2位といっても、14兆円と言われる介護マーケットで、シェアとしては1%にもなりません。介護事業者は全国6万社あると言われ、ほとんどが地域に根づいた中小事業者です」(小林卓人氏)

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