毎週約850万部の
カタログを生協組合員に配布
スクロールの2020年3月期の売上高は726億円、営業利益は21億円、経常利益は23億円。最も売上比率の高いセグメントは全体の48.9%を占める通販事業で、次がeコマースの25.7%、そして、ソリューション事業19.5%の順だ。
主力の通販事業における最大の強みは、商品企画・販売・フルフィルメントを含めた一連のビジネス展開に加え、全国の生協との独自のネットワークによる安定した事業基盤を構築していることにある。
生協との取引開始は1971年。全国に127ある地域生協は、それぞれが独自性をもった個別のシステムを採用する。スクロールの場合は、長年個々の生協とシステム構築を行ってきたが、それは一朝一夕でできるものではない。
「常時カタログを配布する生協は80~90程ですが、近隣の比較的大きな地域生協に商品の供給支援を受けているところもあり、そうした生協にも我々のカタログは届いていますので、実質的には90数%くらいのカバー率になると思います。現在は、全国の生協組合員に毎週のべ800万~850万部のカタログをお届けしています」(鶴見知久社長)
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