「鬼滅」以外でも増収増益
海外への販売と巣ごもり需要で好調
昨年11月に発表された同社の2021年6月期第1四半期の業績は、売上高18億5400万円(前年同期比15.8%増)、営業利益は8100万円(前年同期は9700万円の赤字)と増収増益となった。同社は大ヒット中の「鬼滅の刃」関連フィギュアを手掛けており、販売が好調に推移している。これに自社IPである「メガミデバイス」関連プラモデルの販売拡大が加わったことで、売上高、収益性とともに向上している。
「『鬼滅』関連商品は当初の計画を上回る勢いで売上を伸ばしたが、黒字回復したのには他の要因も大きい。まず自社商品の海外への販売が伸びている。特に中国は、コロナ以前の需要が完全に回復している。また、3年前の新規上場時には5種だった自社IPコンテンツが現在は7種に増えており、海外でも好評を博しています」(清水一行社長)
現在、製造委託している中国の工場がコロナの影響で1カ月半停止した影響で、当初の発売計画も変更を余儀なくされている。しかし海外卸売販売については、前期で注力したアジア地域での営業活動により新規顧客増加に成功し売上が増加。またコロナにより店舗売上は減少したものの、巣ごもり需要効果でECによる売上も拡大した。
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