介護特化型を運営
看取り率は平均上回る30%
同社の社名T.S.Iは、Terminalcare Support Instituteの略で、終末期ケアの支援機関を意味する。
サ高住は、高齢者施設である有料老人ホームとは異なり、利用者が賃貸借契約を結び入居する賃貸住宅だ。サ高住でも、自立度が高い人向けの一般型、重度の人向けの医療型など様々な形態があるが、同社の「アンジェス」は、要支援2から要介護5までの高齢者を対象に介護特化型の運営を行っている。
「サ高住は施設でなくご自宅なんです。昔はご自宅で最期を迎えるのが一般的でした。だから病院で亡くなるのではなく、終の住処として選んでいただけるのが1番いいと思います。我々のサ高住で亡くなる方がたくさん出るというのは、我々にとって勲章だと思っています」(北山忠雄社長)
アンジェスの1階事務所には、訪問介護事業所と居宅介護支援事業所を併設しており、住まい・食事の提供及び安否確認やレクレーションなどの生活支援サービスに加え、訪問介護と居宅介護支援のサービスを入居者に提供している。スタッフは24時間365日体制で常駐しており、最期の看取りまで対応を行う。サ高住の全国平均看取り率が22・4%に対し、アンジェスの2020年12月期の看取り率は30・4%と平均よりも高い。
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