コプロ・ホールディングス 【7059・プライム市場】

建設・プラント技術者の人材派遣を展開
2023年3月期は積極投資し採用強化

コプロ・ホールディングスは、建設技術者を大手ゼネコンなどに派遣する人材派遣業を展開している。2006年の創業以来、16期連続の増収を達成。今期(23年3月期)は採用強化の先行投資を行うため増収減益を見込んでいる。中期経営計画では目標値である27年3月期売上高400億円、営業利益50億円、技術者数6200人の達成に向け人財の育成や営業改革に取り組んでいる。
コプロ・ホールディングス-清川 甲介

清川 甲介(きよかわ こうすけ)

社長

1977年10月生まれ、愛知県出身。名古屋工業専門学校卒業後、地元建設会社にて現場監督を経験。大手アウトソーシング会社にて営業を5年経験し、グループ企業の社長を経て、2006年に同社を立ち上げる。15年にホールディングス体制に移行。

主力は建設技術者派遣
売上比率約8割占める

コプロ・ホールディングスは、付加価値の高いエンジニア派遣領域に特化し、建設技術者派遣、プラント技術者派遣、機械設計・開発技術者派遣を展開している。2022年3月期の連結業績は、売上高155億8900万円、営業利益16億2100万円。

主力は、建築、土木、設備工事の各現場に施工管理技術者(現場監督)を派遣する建設技術者派遣であり、売上比率約8割を占める。

プラント技術者派遣では、鉄鋼・化学・食品などのメーカーに対し技術者を派遣し、プラント設備の新設や保守・改修工事の施工管理業務を行う。売上比率は約14%であり、契約の長期化や利益率が高いことを特徴とする。

19年にグループ入りした子会社アトモスの事業である機械設計・開発技術者派遣では、自動車・航空機・家電製品など製造業の設計・開発から生産技術およびアフターサービスに至る領域において技術者を派遣している。売上比率は約5%を占める。

名古屋に本社を置き、全国に10拠点を展開。顧客企業数は600社以上にのぼる。月間2000件以上の案件を取得し、このうちスーパーゼネコン(大林、鹿島、清水、大成、竹中)5社からの受注が約2割を占めている。

現在、無期雇用社員、有期雇用社員合わせて約2200人の技術社員が在籍している。無期雇用と有期雇用の比率はおよそ半々であり、無期雇用社員を増やす取り組みを推進している。 

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