コロナ禍も「質」の収益を確保
大黒屋ホールディングスは、東京都から福岡県まで24カ所ある「質の大黒屋」店舗での質屋業と、貴金属、時計、高級バッグなどのブランド中古品の買取・販売業をメインとして展開している。
21年3月期の連結売上高は前期比27%減の126億6百万円、営業損失が3億52百万円。その原因は、グループメインの大黒屋でコロナの感染拡大に伴なう海外からの渡航者によるインバウンド需要がほぼ消滅し、リアル店舗の商品売上高が前期から28・9%減少したもの等による。一方、インターネット店舗による販売は、外出自粛を追い風に、同44・3%増加した。また、質屋業の質料(貸付金利息)は、庶民金融としての小口が大幅に増加するも、一部大口先の減少もあり、同11・1減の8億17百万円に留まった。
なお、直近の22年3月期第1四半期では、連結売上高は前年同期比111・1%増の41億57百万円、営業利益は前年同期から25億百万円の改善となる36百万円。外出自粛要請の影響を大きく受けた前年から大幅回復となった。
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