人の存在を検知する
センサーを製品化
オプテックスグループの社名は、光学技術を意味するオプティカルテクノロジーとギリシャ語で未知、未来を表すX(エックス)を掛け合わせた造語オプテックス(OPTEX)に由来する。1979年、遠赤外線の技術者だった小林徹氏(現取締役相談役)が独立して同社を設立し、翌80年に遠赤外線を使った自動ドアセンサーを世界で初めて開発したのがスタートだ。
現在同社は、SS(センシングソリューション)事業、FA(ファクトリーオートメーション)事業、MVL(マシンビジョンライティング)事業の3事業を柱としている。
2019年12月期の売上高は375億1700万円。SS事業は売上比率5割強を占め、防犯用センサーと自動ドア用センサーを主力とする。どちらも世界のニッチ市場においてシェアナンバーワンを占める。
自動ドア用センサーは国内50%、海外20%のマーケットシェアを有し、6月末の経産省「新グローバルニッチトップ企業100選」に認定された。
「会社創立時、自動ドアの開閉方式はゴムマットの足踏み式が主流でした。しかし、雨にぬれたりすると故障するといった問題点がありました。そこでドアの上部に取り付けて人の存在を検知するセンサーを当社が製品化し、以後グローバルに事業を展開してきました」(小國勇社長)
また、屋外用侵入検知センサーの世界シェアは40%であり、一般家庭や商業施設、大型重要施設の警備システム等に採用されている。「防犯用センサーは売上の8割が海外です。特に南欧は高級住宅が多くホームセキュリティに導入されています。防犯用センサーには室内用と屋外用がありますが、当社のように屋外用センサーを手掛けている会社は少ない。当社
には長年のノウハウがあり高いシェアを獲得しています」(同氏)
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