創業96年の流体制御草分け
日本ピラー工業は、流体の漏れを止める「シーリング技術」を基盤とする流体制御関連機器メーカーだ。発電所や石油プラント、半導体製造装置などで使用される一部品で、機器内を流れる流体の漏れを防ぐ密封部品を製造する。
主な製品群は3つ。1つ目は、石油精製や化学プラントなどで使用されるポンプや撹拌機などに取り付けられる回転機器用軸封装置「メカニカルシール(MS)」だ。回転する部品と回転しない部品の2種類で構成され、流体の漏れを制御する。
2つ目は、同じく自動車や様々な産業機器、配管の接合部などに使用される「グランドパッキン(GP)・VG(ガスケット)」だ。同社のルーツは、96年前に作った船舶用のGP。このGPが柱(ピラー)の形状だったため、これが社名の由来となった。
そして3つ目が、稼ぎ頭の先端産業機器向け製品「ピラフロン(PF)」だ。主力のピラーフィッティングは、半導体や液晶、情報・通信業などの製造機器のパイプとパイプを繋げる継手。内部に流れる硫酸や硝酸などを制御するため、薬液に強いふっ素樹脂製品で作られている。
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