インソース 【6200・プライム市場】

社会人向け研修で4期連続最高業績見込み
4000種のラインナップ、コンテンツIPで成長

社会人向け研修事業を展開するインソースの業績が好調だ。同社はコンテンツ開発の分業制とITシステムの内製化により、年間約3万回に及ぶ研修を実施している。24年9月期は売上高125億3000万円(前年比16.2%増)、営業利益45億9000万円(同16.5%増)と4期連続過去最高業績となる見込み。中期経営計画では、コンテンツIP(知的財産権)を中核に成長することを基本方針に据え、1社あたりの売上拡大等を図る。自社を「コンテンツクリエイター」と語る舟橋孝之社長に話を聞いた。
インソース-舟橋 孝之

舟橋 孝之(ふなはし たかゆき)

社長

1964年4月生まれ、大阪府出身。88年神戸大学経営学部商学科卒業、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。2001年プラザクリエイト入社。02年インソース設立、代表取締役就任。15年代表取締役執行役員社長就任(現任)。22年ミモテ取締役就任、インソースマーケティングデザイン代表取締役就任(現任)。23年インソースコンサルティング代表取締役就任(現任)、インソースクリエイティブソリューションズ代表取締役就任(現任)。

分業制をITで仕組み化
年300超のコンテンツ量産

インソースが昨年度実施した研修数は約3万回(そのうち講師派遣型研修が約1万9000回、公開講座が約1万回)。単純計算で1日80回以上の研修を実施している。年間取引社数は約1万4000社、受講者数は約74万5000人に及ぶ。

同社が他の研修会社と異なる点は、研修コンテンツ開発の分業体制を構築している点だ。一般的には講師がテキスト作成から登壇までを行うが、同社ではテキスト作成を内部のコンテンツ開発クリエイターが行い、その内容で登壇できる外部講師に研修実施を委託している。営業担当者、コンテンツ開発クリエイター、講師の3者で役割を分業し、それをITで仕組み化することでコンテンツの量産を実現。且つシステムを内製化することにより高い利益を生み出している。

研修コンテンツは、職責に合わせた階層別研修、ビジネススキル、業界・職種に特化したもの、DX推進・IT人材育成など、時代のニーズに合わせて年間300本以上を開発。国内最大級の約4000種類のラインナップを誇る。集客は研修テーマやサービス毎の2万4000ページ以上のWEBを中心に行い、年間約5000件の問い合わせがあるという。

前期23年9月期の連結業績は、売上高107億8300万円(前期比14・5%増)、営業利益39億4100万円(同17%増)、営業利益率36・5%(同0・8pt増)。事業別売上比率は、企業や自治体に講師を派遣する「講師派遣型研修」が48・9%、企業または個人が参加できる「公開講座」が24・3%、研修・eラーニングシステムの「Leaf」等を開発・販売する「ITサービス事業」が12・1%、オンラインセミナー事務代行などを行う「その他事業」が14・7%。4事業とも売上は前期から伸長した。

前期23年9月期の連結業績は、売上高107億8300万円(前期比14・5%増)、営業利益39億4100万円(同17%増)、営業利益率36・5%(同0・8pt増)。事業別売上比率は、企業や自治体に講師を派遣する「講師派遣型研修」が48・9%、企業または個人が参加できる「公開講座」が24・3%、研修・eラーニングシステムの「Leaf」等を開発・販売する「ITサービス事業」が12・1%、オンラインセミナー事務代行などを行う「その他事業」が14・7%。4事業とも売上は前期から伸長した。

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