日本特殊陶業 【5334・プライム市場】

自動車用点火プラグと排ガスセンサで世界首位
2030年に非エンジン関連売上高4割を目指す

日本特殊陶業は、「NGKスパークプラグ」のブランドで自動車エンジン用点火プラグを製造・販売する総合セラミックスメーカーだ。「NTKテクニカルセラミックス」ブランドの自動車用排気ガスセンサとともに、世界トップシェアを誇る。電気自動車への潮流の中、2030年までの長期経営計画「日特BX」では、非内燃機関関連事業を売上比4割まで拡大すべく事業ポートフォリオを転換し、さらなる成長を目指す。
日本特殊陶業-川合 尊

川合 尊(かわい たけし)

社長

1962年10月大阪府生まれ。京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。87年日本特殊陶業入社。2011年自動車関連事業本部センサ事業部第2技術部長。12年執行役員。15年取締役常務執行役員。16年取締役専務執行役員。19年代表取締役社長社長執行役員(現任)。

海外比率約8割のグローバル企業
世界中の自動車メーカーに製品供給

同社は、世界最大のセラミックス企業グループとして知られる「森村グループ」の中核企業のひとつで、国内39拠点、21の国と地域に46の海外拠点を持つグローバル企業だ。2022年3月期は売上収益4917億3300万円(前期比15・0%増)、純利益602億円(同56・9%増)と過去最高の利益を達成。地域別売上比率は北米25%、欧州24%、アジア25%、国内17%、中南米6%で、海外売上比率は約8割と高い。

同社は「自動車関連事業」「セラミック事業」「新規事業」のセグメントで事業を展開している。その中で売上の79%を占めるのが自動車関連事業だ。

自動車関連事業では、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに欠かせない部品である「点火プラグ」と、自動車用排ガスセンサなどの「センサ」を製造・販売。点火プラグは売上全体の51%、センサは28%を占める。点火プラグと排ガスセンサは、世界中のほぼすべての自動車、バイクメーカーの新車組み付け用にOEM(相手先ブランド名製造)で製品を提供している。

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