ワシントンホテル 【4691・スタンダード市場】

「宿泊特化型」ホテルを全国43棟展開
年間1〜2棟ペースで新規出店進める

昨年10月8日に東証・名証二部に上場を果たしたワシントンホテル(4691)。同社は「宿泊特化型」ホテル運営専業として、全国で「ワシントンホテルプラザ」18棟、「R&Bホテル」24棟、「名古屋国際ホテル」1棟の合計43棟を展開している。2020年3月期は、売上高222億3400万円、営業利益25億6500万円、経常利益24億2600万円を見込む。
ワシントンホテル-内田 和男

内田 和男(うちだ かずお)

社長

1950年生まれ。1968年3月名古屋国際ホテル(現ワシントンホテル)入社、1989年9月鳥取ワシントンホテル総支配人、2001年6月取締役、2008年6月同社専務取締役、2009年6月同社代表取締役社長兼ワシントンホテルプラザ事業部事業部長、2014年6月同社代表取締役社長(現任)。

「R&Bホテル」ブランドが中心
「ワシントンホテルプラザ」は好調

ホテルは大きく分けて、客室の他に、宴会場やレストランを併設する「フルサービス型」と、客室だけの「宿泊特化型」がある。前者は帝国ホテルやホテルオークラなど。後者はアパホテル・東横イン・ルートイン・スーパーホテルなどで、同社もこのカテゴリーに入る。
同社の中心ブランド「R&Bホテル」は、稼働1室当たりの客室平均単価は約6000円で、年間平均稼働率は85%前後。全体の売り上げから保有室数で割った客室単価は、5000円台前後で推移している。同ブランドは、客室が9㎡と他のホテルよりも2〜4㎡狭く、1㎡当たりの収益性が高いのが特徴だ。

主要顧客はビジネスマンだが、近年はレジャー客の需要も高い。「実際、当社もビジネス客は60%を占めるものの、週末を中心にレジャー客が増加している。また、今後ホテルが供給過剰になった場合でも、コスト競争力で勝り、利益を確保できるのが強み」(内田和男社長)

2013年からはフロントスタッフが空いた時間で他の仕事をこなすマルチジョブを推進、更なる労働生産性を高めている。こうした努力の結果、少ない人数で運営できるローコストオペレーションを完成させた。

2019年度の営業利益率は全体で14%、「ワシントンホテルプラザ」では9%だが、「R&Bホテル」は24・1%だ。

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