雪の状況を24時間監視
燃料コストを大幅削減
同社は、モバイルコンテンツの開発などを手掛けていた入澤社長が2007年に創業した。入澤社長は高校卒業後、アメリカに留学。ITが盛んなシアトルでインターネットに触れ、帰国後はソフトウェア会社のクリプトン・フューチャー・メディアに就職して携帯電話のコンテンツビジネスを手掛けた。5年程務めた後、「モバイルを活用して世の中に貢献したい」との思いを実現するためクリプトン社を退職し起業した。
現在、IoTで顧客が抱える課題を解決する「IoTインテグレーション事業」を展開。最初に手掛けたのは、ロードヒーティング(融雪システム)の遠隔制御代行サービス「ゆりもっと」の企画販売だ。
「ゆりもっと」は、ボイラーにモバイル通信端末とカメラを取り付け、遠隔監視センターで24時間運転代行を行うサービス。カメラで雪の状況を確認し、必要な時だけボイラーを操作することで燃費を大幅に抑えることができる。
「当時、ロードヒーティングの燃料代を節約するために、わざわざ車に乗ってロードヒーティングの電源のオン・オフをしに行っているという話を耳にしました。私は前職で携帯電話のコンテンツを作っていたので、携帯電話を使って雪の状況を監視する仕組みを作ろうと思ったのがきっかけです。これまでに北海道を中心に2000台以上設置しています。例えば札幌で融雪ボイラー8台を使っている賃貸マンションに導入すると、1シーズン平均140万円の節約効果があります」(入澤拓也社長)
有料会員限定
続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。