大手顧客3社が売上の8割弱
営業利益は過去最高を更新
T&Sは、システムの受託開発や保守運用などのサービスを手掛けるITコンサルティング企業だ。1996年に創業した前身のテックジャパンが85年創業の同業・シナノシステムエンジニアリングと合併し、2016年に誕生した。20年11月期の売上高は前期比1.3%減の22億6600万円だが、営業利益は同12.9%増の3億400万円となり過去最高を記録した。
事業内容は単一セグメントとなるが、細かくみると①「ソリューションカテゴリー」、②「半導体カテゴリー」、③「先進技術ソリューションカテゴリー」の3つに分かれる。
①のソリューションカテゴリーは、企業向けにシステム開発、カスタマイズ、データ管理の日常的なサポートを幅広く行う事業。一方②の半導体カテゴリーは、半導体工場でのシステム運用・保守などを行う事業だ。
20年11月期の売上高構成比をみると、①は79.7%、②は15.7%となり、両カテゴリーで9割以上を占める。この2事業の最大顧客は重電系企業で、特に東芝・日立製作所・キオクシアの3社が占める割合は76%にも上る。
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