セキュリティとSIの2本柱
SOC導入の案件が拡大中
同社は「セキュリティソリューションサービス事業(以下セキュリティサービス事業)」と「システムインテグレーション(SI)サービス事業」を展開している。
セキュリティサービス事業では、情報セキュリティに関するコンサルティング、診断、運用監視、製品販売、保守などのサービスを行っている。セキュリティサービスは毎年過去最高の売上を記録システムインテグレーション(SI)サービス事業の21年3月期のセグメント売上高は250億3300万円(前期比4・2%増)となっている。金融・証券業界やサービス業、製造業などの顧客に向け、システム開発、ハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)販売、販売したHW/SWへのIT保守、ソリューションサービスを行っている。しており、2021年3月期の売上高も186億5900万円(前期比13・5%)と売上高全体の約4割を占め、大きく伸びている。
同社は02年にセキュリティ監視・運用サービスの拠点であるJSOCを開設。現在では国内最大規模の約1000団体、約2500のセンサーを常時監視・分析している。JSOCの売上は、セキュリティサービスの約3割を占めている。
「15年の日本年金機構情報流出事件や、自社が被害に遭ったことを機に、情報セキュリティを経営課題としてとらえる企業が増えています。また最近は、監視対象をさらに広くするため、企業自身で運用するプライベートなSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)を導入したいという案件が多いですね。特に製造業のお客様からの依頼が増えています」(西本逸郎社長)
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