「キノコ事業」業界3位
マイタケ生産第2の柱に
同社は昭和40年の設立以来、かまぼこなど、魚のすり身を主原料とする水産練製品を手掛けてきた。21年6月期の売上高は346億8900万円、営業利益は17億3500万円。水産練製品メーカーでは紀文食品に次ぐ、業界第二位に位置付けられている。
同社には2つの事業セグメントがあるが、大黒柱の「水産練製品・惣菜事業」は、21年6月期の売上高ベースで全体の85・4%にも及ぶ。主力製品は、1978年から発売しているカニカマで、同事業の売上296億円のうち、4分の1を占め、市場占有率は約20%とトップを維持している。
カニカマは当初フレークタイプから製造を始めたが、ほどなくして本物のカニのように裂けるスティックタイプの生産も開始、大ヒットとなった。79年には累計100億本の販売実績を誇る「オホーツク」を、2008年には低価格の「サラダスティック」を発売するなど、「消費者のし好に合わせた商品を開発してきた」(野崎正博社長)。
▲カニカマでシェアトップを走る
一方、もうひとつのセグメントである「キノコ事業」は、「健康」をキーワードに第二の柱を創出する目的で1996年に参入。紆余曲折ありながらも現在ではマイタケに特化して生産を行っており、業界3位に位置する。21年6月期、キノコ事業の売上は全売上の13・5%まで成長した。
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