多様な業種から得た知見と
『総員営業主義』が強み
キューブシステムは、情報サービス大手企業と連携して多種多様な業界でシステム開発を行なっている。エンドユーザーの顧客は金融3割、流通3割、通信2割、その他2割と特定の業界に偏ることなくバランスもいい。長年にわたり深められてきた信頼関係、顧客への知識、ノウハウが同社の強みとなっている。また、同社が掲げているのが『総員営業主義』。専門の営業部隊はなく、エンジニアが営業も行うのだ。
「当社のエンジニアは技術一辺倒ではありません。目線を上げ、顧客の業界や業務、課題を理解したうえでIT技術をどう組み合わせていくかを提案する。営業とエンジニアを分けないことでエンジニア自身が顧客と深く接し、現場で知見を得ることが可能です。その積み重ねが、当社の技術力や提案力に繋がっていると考えます」(中西雅洋社長)
足元の業績は2021年3月期の売上高が147億8800万円(前期比0・5%増)、営業利益は11億7400万円(同22・5%増)と昨年からのコロナ禍でも収益を落としていない。
「先行きが見えない中、企業の多くがIT投資を鈍化はさせてもゼロにすることはありませんでした。投資を控えめにする企業にも当社エンジニアが信頼され安定的に案件が確保できたこと、コロナ禍だからこそDX化を進めITに積極投資をする企業に対しては、案件をきちんと取れたことが今回の業績に繋がりました」(同氏)
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