ケアネット 【2150・プライム市場】

医療サイトで製薬企業の営業支援医療
DX捉え業績連続過去最高へ

ケアネット(2150)は、36万人超の医療従事者が会員登録する医療情報サイト「ケアネット・ドットコム」の運営会社。医療ニュースや手術動画、論文解説など様々なコンテンツを配信する他、製薬企業の営業支援も展開する。コロナ禍では同業界のデジタルシフトがより加速し、2020年12月期業績が過去最高に。今期は海外進出やオンラインセミナーといった新軸も育成する計画だ。
ケアネット-藤井 勝博

藤井 勝博(ふじい かつひろ)

社長

1967年生まれ。90年、サンド薬品(現ノバルティスファーマ)入社。97年ケアネット入社、取締役就任。2002年同社退職、同年パナシアプラス取締役、03年同社代表取締役就任。エルクコーポレーション取締役(現キヤノンライフケアソリューションズ)を経て、11年ケアネット再入社、メディア事業部営業部長就任。同年フェーズワン社外取締役(現任)。ケアネット執行役員、取締役などを経て17年同社代表取締役社長最高執行責任者(COO)就任(現任)。

国内の医師約6割が会員

同社が運営する「ケアネット・ドットコム」は、医師や看護師、薬剤師といった医療従事者が対象の会員制医療情報ウェブサイト。同サイトでは、医療ニュースや特集記事、手術や新規治療法などの紹介動画など様々なコンテンツを配信している。

特徴は、コンテンツの高い品質だ。配信するものは、全て自社編集部が企画・編集。テーマの第一人者である医師に対して取材したり、医師の治療を動画撮影したりする。また、外部医師の寄稿なども掲載。ケアネット・ドットコムに配信されるコンテンツの数は、動画・テキスト合わせて年間3000本以上となる。

「創業当時は医科向けの専門テレビ局を運営していました。そういった背景からも、僕らはインターネットサービス会社というよりメディアに近い。医療情報サイトは様々ありますが、当社は『アカデミックなものを分かりやすく』配信することに力を入れています」(藤井勝博社長)

ケアネット・ドットコムの会員数は、20年12月末時点で36万人超。うち医師会員は、前年比15%増の18万人強だった。厚生労働省によると、18年末の医師数は32万人強。つまり、同サイトに登録する医師数は全体の約6割に上る。

「新型コロナ蔓延後は、ケアネット・ドットコム上でコロナ関連の生放送を毎週1本配信しています。多いとリアルタイムで1万人近い方が閲覧しますね。こういった、臨床現場で役に立つコンテンツが評価されたのでは」(同氏)

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