日本ドライケミカル 【1909・スタンダード市場】

エンジニアリング能力が強みの総合防災企業 
日本初の火災抑制剤放射器を開発、採用進む

日本ドライケミカルは、消火器から消防設備、メンテナンス、消防自動車などの分野を手掛ける総合防災企業だ。2000年に上場廃止となったが、05年に代表取締役に就任した遠山榮一氏のリーダーシップの下、11年に再上場した。近年は国内及び海外企業との積極的なアライアンスを展開。従来の消防防災の概念を覆す画期的な製品開発を目指した研究開発にも注力している。
日本ドライケミカル-遠山 榮一

遠山 榮一(とおやま えいいち)

社長

1950年1月25日生まれ、埼玉県出身。72年、慶応義塾大学経済学部卒業後三菱商事に入社。2000年日本AT&Tに入社。04年日本ドライケミカルに入社、経理・財務本部長に就任。05年同社代表取締役に就任。08年同社代表取締役社長に就任(現任)。

主力は防災設備事業
売上比率約6割占める

日本ドライケミカルの2022年3月期の連結業績は、売上高447億9300万円(前期比4・0%増)、営業利益28億2700万円(同16・7%減)。

事業の主力は売上比率約6割を占める防災設備事業だ。自動火災報知設備(自火報)やスプリンクラー設備など、消防法で設置を定められる消防設備の設計・施工を行う事業であり、建築防災、プラント防災、船舶防災、トンネル防災などを展開している。

2つ目のメンテナンス事業は売上比率18・6%を占める。消防法は年に2回の法定点検を義務付けており、同社は有資格者による保守点検及びそこから派生する修繕、改修工事などを行っている。

3つ目の商品事業は売上比率21%。各種消火器類の製造販売をはじめ、あらゆる防災用品の仕入れ販売を行っている。

4つ目の車輌事業は各種消防自動車の設計・製造を行う事業であり、売上比率3・1%を占めている(23年3月期1Qより組織再編に伴い車輌事業は防災設備事業に含む)。

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