売上の7割は商業施設
リニューアル工事注力
1930年、第一相互住宅の名で設立されたイチケンは、1979年にダイエーと提携、グループ企業として、最盛期の1996年3月期には1250億円を売り上げた。当時は売上の8割をダイエー関連が占めており、ダイエーの業績悪化に伴い一時は同社の経営も危ぶまれることとなる。以降、再起への道を模索する中で2004年からレジャー業界大手のマルハンが筆頭株主となり、業績も上向いていった。
現在では売上800億〜900億円台を推移しており、過去の教訓から、一社単独への依存は避ける方針をとっている。実際に、前期売上におけるマルハングループ向けは2%にも満たないという。
「マルハンは筆頭株主様ではありますが、受注の際も入札が基本で、一般のお客様の1社としてお付き合いをさせていただいております」(長谷川博之社長)
同社の場合、売上のうち公共工事が占める割合は数%程度とわずかで、大半が民間需要だ。売上の65〜70%は商業施設であり、マンションが20%、残りが医療系や文教系の施設だ。また、商業施設の工事のうち3割を占めるという改装・リニューアル工事は、その利益率の高さからも今後より一層注力していくと意気込む。
有料会員限定
続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。