タンクローリ・散水車etc
国内シェアはトップ級
同社の事業セグメントは「特装事業」「環境事業」「パーキング事業」の3つ。売上比率で85%を占める特装車事業は、タンクローリ・散水車、トレーラ、コンクリートポンプ車などで国内トップのシェア、またダンプトラック、ごみ収集車、テールゲートリフタなどでナンバー2のシェア率を占めている。そのほか粉粒体運搬車(バルク車)、1台積み車両運搬車(キャリアカー)など、多様なラインナップを展開する同社は、「国内では数少ない特装車の総合メーカーです」(布原達也社長)
一方、売上の10%ほどを占める環境事業は、ごみリサイクルプラントや再生エネルギープラントの開発・設計・製造・サービスを行う。
環境事業への参入は1970年、英国トレマッシェ社とごみ破砕機(パルバライザー)を技術提携したことがきっかけだった。大量かつ多様なごみ処理が社会問題化していた当時、何でも破砕することのできる『極東・トレマッシェⓇごみ破砕機』が、ごみの減容やごみ焼却施設の燃焼効率改善に効果を発揮。自治体などに導入されるようになった。現在、ごみを破砕し選別回収するリサイクル施設を全国200カ所以上に製造、納入し、業界トップクラスの実績数となっている。
パーキング事業は、立体駐車装置などの開発・設計・製造・販売と、コインパーキング駐車場運営のトータルサポートを行っている。
同社は、2002年から本格的に海外進出を開始。中国、インド、インドネシアで生産工場を稼働。マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドなどに販売拠点を設けている。
「現在、特装車事業の売上高の約10%が海外です。インドは公共インフラの開発が進み、ダンプカーやトレーラの需要が旺盛です。インドネシアは資源国でいわゆるマイニング、採掘現場で使う大型のダンプの需要がかなり大きい。フル生産を続けています」(同氏)
23年6月、インドで新たに第2工場建設の計画を公表した。日本同様の多様なラインナップの製造し、将来的には海外での輸出拠点としての活用を目指している。
▲タンクローリや給水車などの特装車を扱う
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