飲食店中心にフランチャイジービジネス展開
事業ポートフォリオ組み換えで構造改革進行
「庄や」単一ブランドから転換へ
ジム運営など多角化をスタート
かんなん丸は、フランチャイジー(FC)事業を展開。2024年6月30日現在、大庄(9979・S)のFCとして大衆割烹「庄や」15店舗、「日本海 庄や」2店舗、カラオケルーム「歌うんだ村」1店舗、自社業態として大衆酒場「じんべえ太郎」8店舗、VANSANのFCとしてItalian Kitchen「VANSAN」3店舗、FURDIのFCとして女性専用AIパーソナルジム「FURDI」を2店舗運営している。
同社は、1982年の創業以来、「大衆割烹庄や」ほぼ単一ブランドで店舗数を拡大し、1998年に上場を果たした。最盛期の2015年頃には店舗数を103店舗まで拡大した。近年の居酒屋離れとコロナ禍を経て、現在は事業ポートフォリオ組み替えなど大きな構造改革を進めている。
2022年、野々村孝志社長就任後、不採算店舗を閉店し収益力強化を図るとともに、イタリアンレストラン「ItaliankitchenVANSAN」の出店を加速し、女性専用AIパーソナルトレーニング「FURDI(ファディー)」に相次いでFC加盟した。これまでの大庄ブランド一本足経営から、多角化を進めている。
「ItaliankitchenVANSAN」は、既存の大型店舗を自社ブランドである「大衆すし酒場じんべえ太郎」との併設で、業態変更。一方、会員制「FURDI(ファディー)」の出店は、これまでのフロー型ビジネスからストック型ビジネスへの取り組みとして期待する。
同社は昨年、120坪ある既存大型店舗を、「大衆酒場 じんべえ太郎」、「VANSAN」、「FURDI」と複数店舗に転換したところ、集客力の大幅アップに成功した。
同社は、業績の更なる向上を目指し、既存店のファサード改善の取り組みと店内カウンター強化、内装等の一部改修を経て、店内視認性の向上と活気が伝わる店舗へと組み替えを推進している。
今後は、主力の「庄や」ブランドを立て直すとともに、店舗の業態転換だけじゃなく新たに、加盟金やロイヤリティのかからない自社ブランド「大衆すし酒場 じんべえ太郎」の出店を加速させていく考えだ。既存店の坪単価売上を30%アップさせることを目標に、さらに事業の構造改革を進めていく。
株主優待制度を復活
株主の中長期保有に期待
この夏には、2021年6月末日基準日以降休止していた株主優待制度を復活。同社飲食事業への理解をより一層深めてもらうため、また同社株式への投資魅力を高め、中長期的に保有してもらうとともに、飲食を通じて同社を応援する株主を増やすことで、企業価値向上につなげていくため、株主優待制度を大幅に刷新し、再開することとした。
【再開後】12月末基準日及び6月末基準日の当社株主名簿記載の株主様に対して当社飲食券かシェフグルメカードのどちらかを選択いただき、年2回進呈。
詳細情報はこちらより かんなん丸(7585・S)